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ごあいさつ 2020年(令和2年)5月
弊社は、今年の5月で創業14年目に入ります。その間、様々な社会変化がありましたが、今年の新型コロナウィルス・パンデミックは、日本の経済・社会にとってリーマンショック、東日本大震災を上回るインパクトがあると考えています。
2020年5月現在、世界で500万人超の感染者が出ており、未だにその増加の勢いが止まりません。日本でも1万3千人超の感染者と800人を超える死亡者が出ており、勢いはかなり下火になったもののいつ再燃するかわからず予断を許さない状況です。
交通、観光、外食、エンタメはじめ、見たことがない落ち込みで、撤退、リストラ、倒産、失業と連鎖していくでしょう。お亡くなりになった方やそのご家族の皆様、また、ご商売に大打撃を受けた方、職を失い収入が激減した方など、多くの方が困難に直面し、悲しみにくれていると思います。
弊社も同様に研修はすべて延期ないし中止。プロジェクトも根本から見直さざるを得なくなり、準備してきたことも無駄になるなど大きな打撃を蒙りました。しかしこれを好機ととらえ、早々に手仕舞いして身軽に成り、ウィズコロナ、そしてアフターコロナへと準備を進めております。
悪いことばかりではなく、進化が加速した面もあります。大学はキャンパスを封鎖しましたので、新学期から一斉にZOOMなどを使った遠隔授業にシフトしました。それが決まったのが3月。方針も、ルールも、設備も不十分なまま教職員は手探りで取り組みました。
Facebookには「新型コロナ休講で、大学教員は何をすべきかについて知恵と情報を共有するグループ」ができ、現在大学教員1万9千人が参加する巨大グループになっています。おそらく、学校法人を越え、学界を越え、教授、非常勤等立場を越えこの規模で大学教職員が連携したのは初めてです。
結果はまだわかりませんが、うまく行かない点があれば修正すればよいだけです。それをこんな障害があり、リスクがあると、できない理由を並べて大学は世界から10年以上遅れてしまったわけですから、今回の新型コロナ騒動は大変ありがたい推進力に成りました。
思えば多くの企業も、バブル崩壊後、変わらなければいけないといいつつも30年あまり同じやり方を続けて来たのかも知れません。 新型コロナは未曾有の災禍ではありますが、黒船、原爆同様、社会が根底からかわる契機となるかも知れません。
株式会社ドラゴン・ラボラトリーズ
代表取締役社長
堀口 卓志